小学校受験 準備編〈子供とのかかわり方その1〉

小学校受験をすることを決めたあなたへ
小さい子供に受験勉強させるのは大変なことです。
アイちゃんの物語は、あなたの問題が解決できる手助けになればいいなと思って公開している
夫目線からの小学校受験の体験談です。
わが家で実際におこった出来事を、夫がストーリーテイストで記事にしています。

なんでそんなん分からへんねん!さっき教えたやろー!

ある日のことです。

いつもより怒気を強めた妻の声が聞こえてきました。

だって分からへんねんもん

と負けじと声を強めるアイちゃん。

・・・・・・。

黙って携帯を片手に突っ立っている私・・・

受験期間中の妻を見ていて思うことは、頑張ってるなぁ。

それだけでなく、妻もアイちゃんもイライラしてる。

とストレスを感じることが多かった。

アイちゃんに勉強をさせなければならないという妻のプレッシャーと

なんで遊びに行けないんだ、遊びに行かせろというアイちゃんのプレッシャー

二人のプレッシャーに押しつぶされそうで、肩身の狭い私

二人が苦しむ原因

私自身大学受験後も資格試験の勉強を続けていたので、勉強の苦しみを知っていました。

だからこそ、アイちゃんに同じ苦しみを味わってほしくありませんでした。

勉強が苦しいと感じるのは、自分がやりたいことではなくやらされていると感じることにあるのです。 妻も受験に合格させなければならないプレッシャーのもと、勉強をやらせる義務感に駆られていたのです。

確かに、受験には合格するとの明確なゴールが設定されています。しかし、その過程を自らいばらの道にする必要はありません。

アイちゃんが自ら楽しんで勉強を始めれば、妻もやる気になってやらせる義務感からではなく一緒に頑張ろうと思えるのです。

以前に「べっ勉強なら俺教えるわ」と啖呵を切った私が、「よいしょ」と、とても重い腰をようやく上げた瞬間だったと思います。

アイちゃんどこが分からへんの?
これやと思って〇したのに、違うって。合ってるやつが分からへん

なるほどー、正解が分からないから困っているのか!!

アイちゃん、めっちゃすごいやん!!これやと思って〇したんやろ?
自分で考えて答えだしたんやろ!それがすごいやん!
パパは分からんからどれにも〇できひんかったわ。
アイちゃん天才やな!!パパよりすごいやん!もう負けたわ!
ほんま天才おるわ!

ママを睨みつけるように強気であったアイちゃんもいつの間にか笑顔になっていました。

私がアイちゃんに伝えたかったのは、

別に正解してなくてもええんやで ということです。 

まず、幼稚園の子供がもう自分の考えを持っていて、自分で答えを出している。

それだけで凄いことだと単純に感じたからです。

何よりも、自らの答えに自信を持っていたのです。

本当に心から嬉しい瞬間でした。

自分に自信のない子供は、〇をつける回答をしないことが多いのです。

アイちゃんは、自分に自信をもって育っていてくれたんだと、

改めて肌で感じ取ることができたのです。

こと勉強においては、正解と不正解の二択しかないように思えます。

しかし、その回答の過程には回答者の様々な想いや歴史が表現されているのです。

だから、不正解だったからと切り捨てることはしないで。

なぜその回答を選んだのかじっくり子供の声に耳を傾けてほしいのです。

もしかしたら、勘で正解したのかもしれない。もしかしたら、ママの顔色を見て正解したのかもしれない。もしかしたら、一度不正解だったけど解き方や答えを教えてもらったから正解できたのかもしれない。

たった一つの問題に対する一つの子供の回答ですが、その一つの回答には何か子供のメッセージがあるのです。受験だから、正解にこだわらなければならない。そんなことはない。

こだわるべきは、子供との対話です。

ご存じの方も多いかと思いますが、子供の感受性は大人よりはるかに豊かです。

感情を伝える適切な言葉を持たないから、親の表情、言動や声色から気持ちを感じ取るのです。

保護者の方でも、どこかでまだ子供だからといってしっかりと我が子と向き合うことを忘れてしまうことがあるのではないでしょうか。子供はとても敏感に感じ取ります。敏感に感じ取りすぎて、疎外感すら感じてしまう場合もあります。

だから、子供の些細な変化を感じ取ったり見たりして、ほめて、ほめて、ほめてあげてください。

怒られるよりほめられる方が誰だって嬉しいですよね。

本当にそんな単純な話なのです。

でも、世のお母さんたちはずっと子供と向き合って一番近い場所にいることが多いので

ぶつかることも多いです。

それでも良いんです。でも、口が達者になったならば、冷静になったあとそんな成長もあるのだなと噛みしめて。機会があればほめてあげてください。

子どもが成長するのは当たり前ではありません、お母さんやお父さんなど子供に寄り添ってくれる誰かがいるから成長するのです。

子どもの成長を支えているあなた自身をまずほめることから始めましょう

ママとアイちゃんの戦い以降、私はアイちゃんに「天才やん」と百回以上繰り返しました。

ママには、「アイちゃん凄いね。いつもありがとう」ぐらいです。なかなかうまく感謝を伝えられませんでしたね。

子どもよりママと向き合う方が照れ臭くて。。。

でも、ママに普段伝えられていなかった感謝を伝えられたのは、アイちゃんのおかげかな。

アイちゃんありがとう。やっぱりアイちゃん天才だわ

次回、勉強を遊びに転換させる実践編

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